1月15日〜2月12日■藤本四八記念 小中高校生写真賞作品展

インフォメーション

飯田市美術博物館では、飯田下伊那の小中高校生を対象とした写真賞をおこなっています。本年度は95点の応募作品が集まりました。受賞作品とともに、応募いただいたすべての作品を美術博物館ロビーで展示します。

期間:2023年1月15日(日)~2月12日(日)
場所:美術博物館ロビー
観覧無料

<関連イベント>
表彰
日時:2023
年1月15日(日) 午後1時30分~
会場:美術博物館 講堂

飯田信用金庫巡回展(観覧無料)
日時:2023年2月27日(月)~3月17日(金)
会場:飯田信用金庫本店ロビー

【春草展示第39期】ミニ解説④《夕の森》

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11月12日から、菱田春草記念室 第39期 西洋美術との出会い-春草の海外遊学-を開催しています。展示中の作品から1点ご紹介します。


菱田春草《夕の森》
飯田市美術博物館蔵

アメリカ滞在中の春草は、ターナーやホイッスラー、印象派、バルビゾン派など多様な西洋美術の風景画に接する機会を得ました。これらを参照しながら、光を意識した自然景を多く手掛けています。

同心円状に配された鴉の群れは、岡倉天心旧蔵で現在はボストン美術館所蔵の《寒林帰鴉図団扇》に類似する表現がみられ、これを典拠としたと考えられます。アメリカで春草と横山大観が展覧会をした際には、岡倉天心は春草のことを「後期の宋、および足利時代の芸術家たちに深く傾倒している」作家として紹介しています。この時期の春草は、朦朧体の表現を主軸に、宋代の院体画や漢画系の作風、即ち古画を典拠としつつ、西洋美術の風景画から技術、色彩や光の表現を学んでいきました。こうして、叙情性を示す新たな日本画の風景画の姿を模索していきました。

菱田春草記念室 常設展示 第39期 西洋美術との出会い-春草と海外遊学-は12月11日まで。ぜひご覧ください。

(菱田春草記念室担当)

12月17日■特別投影「2023年の天文現象」

プラネタリウム

年末恒例の「来年の天文現象」のご案内です。2023年はどんな天体ショーに出会えるでしょうか!?

日時:2022年12月17日(土) 午後3時30分〜4時15分
会場:プラネタリウム天歩
定員:45名(当日先着順:9時30分から観覧券を販売します)
観覧には通常のプラネタリウム観覧料が必要になります。

12月17日■自然講座「冬の蛾のお話」(要申込)

講座


講師:四方圭一郎
(美術博物館 学芸員)

日時:2022年12月17日(土) 午後1時30分〜3時
会場:美術博物館 講堂
定員:50名(申込先着順)
申込:12月3日9:30〜電話で受付ます(0265-22-8118)

【内容】
昆虫が活発に活動するのは暖かい季節が普通ですが、蛾の中には寒い時期に活動する種類がいます。冬シャクガや冬ヤガといわれる種類です。野外での生態を紹介しながら、冬に出現するメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

チラシPDF⇒221217自然講座(四方)

 

【同時配信】定員90名
この講座はzoomでの同時配信を行います。配信をご希望の方は、以下の申込みフォームもしくはQRコードからお申し込み下さい。

◆申込みフォーム◆

【春草展示第39期】ミニ解説③《夜桜》

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11月12日から、菱田春草記念室 第39期 西洋美術との出会い-春草の海外遊学-を開催しています。展示中の作品から1点ご紹介します。


菱田春草《夜桜》
飯田市美術博物館蔵

春草がアメリカに滞在していた時の作品です。西洋美術の光の表現を学びながら、朧げな月夜に咲く桜という東洋的な趣のある画題を描いています。春草たちの朦朧体の表現は、ターナーやホイッスラーの表現と似ているとされたため、欧米では好意的に受け入れられたようです。

菱田春草記念室 常設展示 第39期 西洋美術との出会い-春草と海外遊学-は12月11日まで。ぜひご覧ください。

(菱田春草記念室担当)

【春草展示第39期】ミニ解説②《鹿》

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11月12日から、菱田春草記念室 第39期 西洋美術との出会い-春草の海外遊学-を開催しています。展示中の作品から1点ご紹介します。


菱田春草《鹿》
飯田市美術博物館蔵

インドから帰国した後の作品です。水辺に立つ鹿を、写実性を重視して描きます。鹿の表情は厳しく、精神性をも感じさせます。背景には明るい色彩を施し、明快な画面に仕上げています。朦朧体期の初期の課題であった色彩の混濁を解決するために、画面の明瞭化を意識していることが分かります。

菱田春草記念室 常設展示 第39期 西洋美術との出会い-春草と海外遊学-は12月11日まで。ぜひご覧ください。

(菱田春草記念室担当)