10月8日■自然講座「イワツバメについての3つの謎」(要申込)

講座


講師:西 教生さん
(都留文科大学非常勤講師)

日時:2022年10月8日(土)午後1時30分〜3時
会場:美術博物館講堂
定員:対面30名、オンライン90名(それぞれ申込先着順)
申込:
<対面>9月24日9:30〜電話で受付(0265-22-81198)
<オンライン>
 オンライン受講申込


上記申込リンクもしくはQRコードから申込フォームに入り、お申込み下さい。

【内容】
イワツバメは身近に見られる鳥ですが、同じツバメ科のツバメに比べるとあまり調査がされていません。調査からわかってきた生態や行動の中で、とても気になっている3つの謎について紹介したいと思います。

チラシPDF⇒221008自然講座

10月2日■電子顕微鏡観察教室

イベント

日時:2022年10月2日(日)午後2~3時
会場:美術博物館 科学工作室
担当:村松 武(地質担当)

電子顕微鏡で微の世界をご覧いただけます。
電子顕微鏡公開のほか、伊那谷の自然に関する相談などにも応じています。

*申込み不要。
*参加には展示観覧券が必要です。

【満席】10月2日■文化講座「飯田城を歩く(見学会)」(要申込)

講座

本イベントは満席となりました

講師:城下町サポーターのみなさん

日時:2022年10月2日(日)午前9時30分〜12時
見学場所:美術博物館周辺(旧飯田城跡)
定員:20名(申込先着順)
申込:9月17日(土)9:30〜電話で受付(0265-22-8118)

【内容】
飯田市美術博物館の周辺は、かつて飯田城の敷地でした。明治維新のおりに解体されてしまいましたが、気をつけてみてみると、あちこちに城と城下町の面影がのこています。見学会を通じて、飯田城はもちろん、飯田の街の成り立ちを探ってみませんか?

【満席】10月1日■星空観望会「秋の星座と惑星」(要申込)

プラネタリウム

本イベントは【満席】になりました

秋の星座を探し、望遠用で見頃を迎えた惑星を観察します。

日時:2022年10月1日(土) 午後6時30分〜8時
会場:美術博物館屋上、科学工作室(美博建物向かって右側の屋上階段から直接入室して下さい)
定員:30名(申込先着順)
申込:9月17日(土)9:30〜 電話または受付で予約してください(0265-22-8118)
協力:飯田御月見天文同好会
参加無料

*雨天曇天の場合は中止になります。
*懐中電灯をお持ち下さい。

【春草展示第37期】ミニ解説③9月16日は春草忌です

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9月16日は、明治日本画の革新者、菱田春草の没日です。今年は没後111年。


所家合作《月夜》
明治44年(1911)9月17日
個人蔵 当館寄託

現在開催中の菱田春草記念室の展示「菊慈童に迫る―春草と朦朧体―」では、春草の通夜の席での作を出しています。

春草が満月のみを描いていた未完成の絵絹に、通夜に参列した横山大観、下村観山、木村武山、川合玉堂、寺崎広業がそれぞれに描き加えました。画賛は、笹川臨風と斎藤隆三が書いています。仲間と共に研究と革新の画業を歩んだ春草の、最後の共作となった作品です。

 

菱田君の如きは各時代に僅少なる、即ち美術界に最も必要なる人物の要素を備へて居た人である。斯る要素を備へて居る人は未だ若い不熟の中から判るものである。菱田君の如きも殆ど美術学校二年生の時分から此特質が見えて居た。不熟のうちからと言ったが、菱田君は或る意味に於て今日でも未だ不熟であつたかも知れぬ。或いは終生不熟なのだらう。(岡倉天心「噫菱田春草君」)

本作の展示は10月2日まで。ぜひご覧いただき、春草を想う機会となれば幸いです。

(菱田春草記念室担当)

【春草展示第37期】ミニ解説②西郷孤月《蓬莱》

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9月3日から、菱田春草記念室 第37期 菊慈童に迫る-春草と朦朧体-を開催しています。展示中の作品から1点ご紹介します。


西郷孤月《蓬莱》
明治33年(1900)
飯田市美術博物館蔵

本作は、伝統画題の蓬莱山を、金銀泥を多用しつつ陰影を施した新しい表現で描きます。美術院内で作家同士で意見交換を行う、絵画研究会に出品した、実験性の強い意欲作です。この時期の、新たな日本画を目指す表現の工夫の1つとして「光を描く」ことに挑戦していました。金銀を多用する表現は、批評界から「金銀体」という言葉で批判も受けますが、朦朧体の画風にも用いられました。

菱田春草記念室 常設展示 第37期 菊慈童に迫る-春草と朦朧体-は10月2日まで。若き春草の、空間表現の研究とその成果をご覧ください。

(菱田春草記念室担当)

【春草展示第37期】ミニ解説①《秋溪》

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9月3日から、菱田春草記念室 第37期 菊慈童に迫る-春草と朦朧体-を開催しています。展示中の作品から1点ご紹介します。


菱田春草《秋溪》
明治33年(1900)頃
飯田市美術博物館蔵

本作は、春草が空間表現の研究をはじめた時期の作品です。手前の岩肌や鳩は、狩野派の筆法をかんじますが、空間表現には新たな挑戦があります。これまでの日本美術で重要視されていた線描をなくし、手前から奥へと色彩をぼかして淡く霞ませ、空間を描き出しています。この表現により本作は静寂な秋の気配を伝えていますが、斬新さと不明瞭さゆえに「朦朧体」などと批判を受けました。

菱田春草記念室 常設展示 第37期 菊慈童に迫る-春草と朦朧体-は10月2日まで。若き春草の、空間表現の研究とその成果をご覧ください。

(菱田春草記念室担当)

藤本四八記念小中高校生写真賞2022に応募しませんか!

インフォメーション

 日本文化のこころをカメラの目を通していち早く人々に伝えた写真家 藤本四八。飯田が生んだ写真家藤本四八にちなんで、小・中・高校生を対象にした、写真賞をおこないます。伊那谷の自然や文化、そこに暮らす人びと…皆さんの眼(カメラ)でとらえた作品を、ぜひ応募してください。

藤本四八記念小中高生写真賞
【テーマ】 自由(私たちを取り巻く自然や行事、人びとなど、何でも結構です)
【賞】藤本四八記念賞(1名)など5賞。(小学生・中学生・高校生の3つの部門に分けて選考します。記念賞以外の4賞は、各部門ごとに一人ずつ選ばれます。)
【応募締切】 令和4年11月23日(水・祝)必着(郵送か持参)
【応募先】 飯田市美術博物館 小中高校生写真賞係(〒395-0034 飯田市追手町2-655-7)郵送かご持参下さい。

【募集要項】PDFダウンロード→ 小中高生写真賞2022
飯田市ならびに下伊那郡内の学校に通学する小学生・中学生・高校生を対象に、応募者の中から選考します。

① 作品は1点につき1枚で、応募点数は1人2点以内とします。
② モノクロ、カラーのどちらでも可です。
③ サイズは、六ツ切もしくはA4サイズのプリントとします。
④ 応募作品の写真には、撮影データ(作品題名・撮影場所・撮影年月日)、撮影者の住所・氏名(ふりがな)・学校名・学年・電話番号を明記した応募票(自作可)を応募作品の裏側に、作品の上下がわかるように貼り付けてください。
※応募作品は、後日美術博物館にて返却します。

[選考委員]
水谷章人氏(飯田市出身写真家、日本スポーツ写真協会会長)
熊谷邦千加 (飯田市教育長)
滝沢具幸 (飯田市美術博物館館長)

[受賞発表] 
審査結果は、令和4年12月下旬ごろに応募者全員宛にご連絡いたします。(事前の電話等での問い合わせはご遠慮願います)
表彰式は、令和5年1月15日(日)の予定です。

[受賞作品展]
受賞作品(全作品)ならびに応募作品は、美術博物館と飯田信用金庫で展示させていただきます。

①飯田市美術博物館ロビー 令和5年1月15日(日)~2月12日(日)
②飯田信用金庫本店ロビー 令和5年2月27日(月)~3月17日(金) 

 [協 賛]   飯田信用金庫

【春草展示第36期】ミニ解説④《富嶽》

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7月30日から、菱田春草記念室 第36期展示 彩の魅力-春草の色彩表現-を開催しています。展示中の作品から1点ご紹介します。


菱田春草《富嶽》
明治41年(1908) 飯田市美術博物館蔵

輪郭線を用いない朦朧体の画風をとりますが、色彩の濁りはなく、色鮮やかな色彩が特徴の作品です。海には青色を点描でのせ、松のふちには濃い緑色を重ねます。米欧遊学後、印象派や色彩論を研究していた時期の特徴が表れた作品です。
本作は春草の弟・唯蔵の結婚祝いに贈ったもので、三保の松原と富士という伝統画題を描いています。縁起の良い、穏やかな風情を示しています。

菱田春草記念室 常設展示 第36期 彩の魅力-春草の色彩表現-は8月28日まで。春草の色の探求をぜひご覧ください。

(菱田春草記念室担当)