【庶務係】明日、開館再開です!

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4月10日から新型コロナウイルス感染防止のため臨時休館していましたが、5月21日(木)から開館することになりました。

お客様が最初に来られる受付には飛沫感染防止のためのアクリル板を設置し、込み合った場合は距離を取って並んでいただくために、目安となる足跡マークを床に配置しました。また現金の受け渡しにはコイントレーを使用させていただきます。

館内の各所に、手指用の消毒液も置きましたので、適宜ご使用いただければと思います。

安全に美術博物館をご利用いただけますよう、いろいろ準備をしています。
皆さまのご来館をお待ちしております!

(受付担当)

【美術】幻になるかもしれない展示 内容紹介2

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s-棚田泰生《潜像》展示風景
長野県の緊急事態宣言が解除され、ようやく光明が見えはじめました。しかし絶対的なコロナウィルス制圧に成功したわけでもなく油断は禁物です。引き続き日常生活の衛生に注意を払っていきたいものです。

さて、幻になるかもしれない展示として、館蔵品によるコレクション展示「新時代の造形3-昭和・平成世代の日本画」について取り上げましたが、21日の木曜日から美術博物館を開館することになりました。展示とプラネタリウムについては人数制限や衛生管理を行って公開をします。ただ、講座や講演会についてはもう少し先延ばしになりそうです。
さて、今日は棚田泰生の作品についてご紹介します。棚田泰生は下市田の出身の日本画家です。少年期に事故に遭い背骨を傷めて後遺症が残ってしまい、進学を断念して日本画家の道を歩みました。東京へ出て画を描きはじめますが、太平洋戦争の戦況が悪化して一旦帰郷します。戦後、飯田を訪れた日展作家の中村正義の影響を受け、新しい時代の日本画を模索していきました。

s-棚田泰生《街はずれ》
今回は二点の作品を対面に配置して展示しています。一点は第3回創造美術展に初入選した《街はずれ》です。泰生のデビュー作ともいえる作品で新しい造形へ向かおうとする初々しさを感じさせます。

s-棚田泰生《潜像》
もう1点は日展で初めて特選となった《潜像》です。《街はずれ》の対面の奥まった壁面に1点だけ飾っています。空間に入るとあざやかな黄色の色彩が目に飛び込んできます。アイヌの民俗衣装を纏った男性の姿を中心に、背景には植物を装飾的描いています。独特の雰囲気を持った人物を正面から見せる構図に強さを感じます。中村正義の元でともに学んだ大森運夫と北海道へ取材旅行を行い、その成果が現れた作品です。

槇村洋介(美術担当)

燻蒸業務・展示作業のための臨時休館のお知らせ

インフォメーション

下記の期間、資料燻蒸業務および展示入れ替えの作業のため、臨時休館いたします。

2020年5月25日(月)~6月5日(金)

開館再開そうそうの臨時休館で申し訳ございませんが、当初より予定していた作業ですので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
なお、電話、FAX、メール等は通常通りつながります。

 

2020年4月~6月の講座など中止のお知らせ

講座 イベント インフォメーション

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年4月~6月に予定していた以下の講座などを中止いたします。

〇古文書講座:4月1・18日、5月6・16日、6月10・20日
〇古文書ビギナーズ:4月11・22日、5月9・20日、6月13・24日
〇文化講座「女性たちは善光寺をめざす」:4月19日
〇自然講座「台風19号と伊那谷」:4月25日
〇追手町小学校化石標本室公開とワークショップ:4月25・26日、5月3・4・5日
〇電子顕微鏡観察教室:5月3日
〇美術講座「美に入り、彩に入り」:5月16日
〇自然講座「伊那谷の鍾乳洞~箕輪町熊倉沢を中心に」:5月17日
〇第1回子ども科学工作教室「プログラミングロボを作って動かそう」:6月6日
〇文化講座「日夏耿之介の足跡を訪ねて(見学会)」:6月14日
〇自然講演会「環境と植物」:6月20日
〇自然講座「中央アルプスがなかった時代」:6月21日

<2020年5月19日追加>

開館再開のお知らせ

インフォメーション

新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館しておりました飯田市美術博物館および上郷考古博物館は、2020年5月21日(木)より開館を再開いたします。

付随施設の柳田國男館、日夏耿之介記念館、遠山郷土館、上村まつり伝承館天伯、ねぎやは、感染症防止対策ができていないため、当面休館とします。

 

プラネタリウムにつきましては、5月23日(土)より投影を再開いたしますが、当面の間、入場者を1/3(30名)に減らし、投影時間は10:00~、13:00~の2回で実施します。

ご来館のさいは、 お客様へのお願い をご一読の上お出かけ下さい。

 

※2020年5月25日(月)~6月5日(金)は、当初より予定しておりました資料燻蒸業務および、展示入れ替えの作業を行うため臨時休館となります。開館再開そうそうでの臨時休館となりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします(上郷考古博物館は開館しています)。

【プラネタリウム】再開準備

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美術博物館再開に向けて、プラネタリウムではこんな準備をしています。

①入場待ちで間隔をあけて並んでもらうためのマーク。「あれ? これは誰の足?」
②間隔を空けて座ってもらうための案内表示。ご家族もグループも、ご協力をお願いします。
③解説員コンソール(操作卓)は囲いました。ちょっと秘密基地みたい!?

満天の星の下で、お会いできる日を楽しみにしています。

吉住千亜紀(プラネタリウム担当)

プラコロナ対策

2020年5月~6月のプラネタリウムイベントについて

プラネタリウム インフォメーション

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、プラネタリウムで予定していた以下のイベントを変更、延期または中止といたします。

〇プラネタリウムまつり
3月に延期し、実施時期を検討しておりましたプラネタリウムまつりは中止といたします。
なお、6月14日(日)に「小惑星探査機はやぶさ地球帰還10周年記念イベント」をインターネット上で開催する予定です。詳細は決まり次第お知らせいたします。
〇5月24日(日)星空観望会    中止;インターネット上で公開検討中
〇6月21日(日)部分日食観望会  実施予定ですが、状況により人数制限やインターネット上での公開とする場合があります。 インターネット(YouTube)で公開
〇6月27日(土)天文講座「飯田下伊那の星語り」 延期

(5月29日一部修正)

【美術】幻になるかもしれない展示 内容紹介1

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s-滝沢具幸《レクイエム》展示風景

この度の新型コロナウィルスにともなう休館の影響で、一度も開室できずに終了してしまいそうな展示があります。館蔵品によるコレクション展示「新時代の造形3-昭和・平成世代の日本画」です。

この展示では、地域出身の日本画作家である棚田泰生、仲村進、滝沢具幸の3人を取り上げました。出品作品は5点と非常に少ないのですが、それぞれの作品と1対1で向き合えるように配置しています。館蔵品ならではの少し実験的な意図を持った展示です。

会期は、5月24日(日)までなので、それまでに開館する可能性も残していますが、幻に終わってしまうかもしれず、せめてWeb上で作品をご紹介したいと思います。

まず展示室に入ると滝沢具幸《レクイエム》が目に入ります。この空間では正面にこの1点だけの展示です。人物を構成的に描いた日本画で、茶色を主体にして横たわる人物群、立っている(座っている人もいる)人物群がモチーフの主体です。上方の背景には白や箔により山岳のような形が描かれています。

s-滝沢具幸《レクイエム》部分2 s-滝沢具幸《レクイエム》部分1

この作品が描かれる前、大きな出来事がありました。作家の友人が突然倒れられたそうです。場所は山梨県の清里でした。作家が駆けつけてみると人工呼吸が施されている状態で、残念ながら帰らぬ人となられたようです。その時、清里の空にはなぜか多くのヘリコプターが飛び回っていました。実は日航機が御巣鷹山付近に墜落した日で、現場へ往来するヘリコプターだったようです。

作品の題名の《レクイエム》は鎮魂歌の意味、友人と航空機事故の犠牲者が重なっているのでしょう。背景の山のように見える三角形は天上に誘われる光のようなイメージでもあるようです。

槇村洋介(美術担当)

【人文・自然】遠山郷で勉強会

ブログ 今日の美博

当館には、付属施設が5館あります。

そのうちのひとつ、遠山郷土館で職員向けの勉強会するため、美術博物館から1時間以上クルマを走らせて遠山郷へ行ってきました。

臨時休館を利用して、新人さんたちに展示解説や遠山の自然について学んでもらうためです。

再開を目指して鋭意準備を進めています。

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今日はせっかく新緑の遠山郷に行ったはずなのに、外の景色を撮影するのを忘れてしまいました。

これではどこで勉強会をやったのか伝わらないですねえ。

ごめんなさい。

(織田顕行 人文部門)

 

 

【自然】渓谷沿いの石灰岩壁

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トピック展示「アルプス石灰岩地の希少植物」の準備で、石灰岩地の調査に行ってきました。南アルプスの雪解け水が流れる冷たい渓流を、徒渉しながら遡ること約2時間。渓谷の両岸にそそり立つ石灰岩壁にたどり着きました。

先日も紹介したシナノコザクラの花がちょうどいい時期で、灰色の石灰岩の隙間に張り付くようにたくさんの個体が花を咲かせていました。ここはシナノコザクラの生育に適しているのか、大きな花をつける株が多いように感じました。

他にもケナシクモマナズナやクモノスシダなど、石灰岩地でみられる植物に出会うことができました。

久しぶりの沢歩きでひどく疲れましたが、天気にも恵まれ満足のいく調査行となりました。成果は来月からの自然トピック展示で紹介します!

自然展示室トピック展示「南アルプス石灰岩地の希少植物」
会期:2020616日(火)~126日(日)

四方圭一郎(生物担当)