南アルプスの超レア種「キタダケヨトウ」の標本を展示中!

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現在開催中の自然トピック展示「南アルプスの高山蛾調査最前線!」に、世界で6頭しか標本が存在しないキタダケヨトウ日本亜種の標本がお目見えしました!

日本亜種の記載に用いた2頭のタイプ標本のうち、当館所蔵のパラタイプ標本です。
この機会に、超珍しくて超地味なキタダケヨトウ日本亜種の実物を御覧ください。

展示期間:2024年6月22日(土)〜8月25日(日)

 

【民俗芸能コラム】伊豆木の人形芝居

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今年は、飯田市伊豆木にある「旧小笠原書院」(国指定重要文化財)の築400年の節目の年として、地元の三穂地区を中心に様々な記念事業が開催されています。

かつて伊豆木では、人形芝居がさかんにおこなわれていました。今でも「伊豆木人形」と「伊豆木関坂人形」の首(かしら)が残され、伊豆木天満宮には明治11年(1878)再建の舞台が現存しています。

その背景には、江戸時代に伊豆木を治めていた旗本の小笠原氏が人形の師匠をその館に招くなど、領主小笠原氏の存在も大きかったようです。

参考:櫻井弘人「伊豆木・小笠原氏と人形芝居」(『伊那』2024年4月号)

※文化展示室で開催中の文化トピック展示「伊豆木小笠原家」では「伊豆木人形」の首の一部を紹介しています。また、同展示室には「伊豆木関坂人形」の首も展示しています。併せてご覧ください。

(「南信州民俗芸能ファンクラブ通信」2024年6月号掲載)

大鹿村内の歌舞伎舞台

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大鹿村内にはかつて歌舞伎舞台が13棟ありました。そのうち4棟が上演可能な舞台として現存しています。以下、上演可能な4つの舞台を紹介します。

➀大磧神社舞台(大河原下市場)

 

 

 

 

文政元年(1818)に建立され、大鹿村内で最も古い舞台。春の定期公演で利用される。

②野々宮神社舞台(大河原上蔵)

明治22年に建立された舞台。上蔵は太夫を数多く輩出した地域であった。

③市場神社舞台(鹿塩塩河)


嘉永4年(1851)に建立され、秋の定期公演で利用される舞台。

④葦原神社舞台(鹿塩梨原)


明治20年に建立、昭和51年に改修された舞台。梨原も歌舞伎が盛んな土地だったという。

春・秋の定期公演にあわせて歌舞伎舞台を巡ってみてはいかがでしょうか?

(民俗担当、「南信州民俗芸能ファンクラブ通信」2024年5月号掲載)

※参考「大鹿村文化財史跡マップ」

季節の自然ひとつまみ 2024年5月

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4月の暖かさで、季節は駆け足で進んでいます。
南アルプスの雪もどんどん消えて、普段の5月中下旬くらいの雪の付き方になっています。
天竜川沿いでは、早くもニセアカシアのつぼみが枝先にぶら下がってきました。

5月のパネルのテーマは「マムシグサ」です。
「マムシグサの生えているところはヘビが出る」とか「茎の模様が気持ち悪い」などと言われ忌み嫌われることもありますが、よく見ると非常に美しい植物です。
ぜひ身近な場所で探してみてください。

PDF⇒240501マムシグサ

東野大獅子の獅子頭が戻ってきました!

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東野の大獅子(飯田市)は、7年に1回おこなわれる「飯田お練り祭り」にのみ登場する屋台獅子です。
本館では、大正9年(1920)に作られた初代獅子頭と王様の面をお預かりしていますが、修復のためしばらくお返ししていました。
本日、東野大獅子保存会様のご好意で文化展示室に戻ってきました。迫力ある獅子頭を見に、ぜひお出かけください!

季節の自然ひとつまみ 2024年4月

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今回紹介するのは、春にだけ現れる大型の蛾オオシモフリスズメです。
伊那谷南部の里山に生息し、幼虫はサクラの葉っぱを食べて育ちます。

例年だと4月10日前後から発生するのですが、春が早かった昨年(2023年)はなんと3月22日に我が家の常夜灯にオスが飛来しました。
暖冬の今年も季節の進行が早く、オオシモフリスズメも昨年並みに早く出るのではないかと予想していましたが、3月が低温で雪の舞う日が多く、春の訪れにブレーキがかかった感じです。
さて、今年のオオシモフリスズメの出現は、いつごろになるでしょうか。

PDF⇒240401オオシモフリスズメ

 

3月30日■プラネタリウム プチイベント「HappyBirthday黄道12星座」15:30~

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休館中にお祝いできなかった皆さん!お待たせしました。みんなでお祝いしましょう!!

「HappyBirthday黄道12星座」15:30~

今年度、最後は、みずがめ座さん。うお座さん。

季節は少しずれてしまいましたが、星座のお話しをしていきます。

小学生以下の皆さんには、サプライズがあるかも・・・お楽しみに!

通常投影の解説の時間を使いますので、観覧料も変わりません。

 

季節の自然ひとつまみ 2024年3月

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2015年の企画展「生きものの小部屋」で、初めてコケと向き合いました。
この企画展を準備する中でであったのが「ヤノウエノアカゴケ」です。
「の」が2つも入っている説明的な和名と、写真で見たサク柄の美しい赤色に興味をそそられました。

普段は全く気が付かないコケなのですが、サクをのばす春になると、地面を覆うように赤くなり目立ちます。
珍しいコケではなく、路傍などで普通に見かけます。
この春、家の周りでヤノウエノアカゴケを探してみませんか?

PDF⇒240301ヤノウエノアカゴケ

 

【2024年3月9日(土)より開館します】

昨年10月から長期休館していました飯田市美術博物館ですが、天井の耐震工事が終了し今月再開いたします。
このパネルも展示室入り口に張ってありますので、来館されたおりにはぜひ御覧ください。