春草展特集が[広報いいだ]に掲載されました!

ブログ 今日の美博

長野県飯田市の広報誌、「広報いいだ」の2021年9月1日号の特集ページに、10月の特別展の特集記事を掲載していただきました!

表紙には、今回展のメインビジュアル、重要文化財《黒き猫》が。

重要文化財《黒き猫》の誕生秘話、春草と故郷飯田の関わりのエピソードやを紹介しています。また、春草が生きた時代を感じることができる飯田丘の上春草探訪MAPなど、飯田ならではの視点で春草にせまっています。

特集のページ以外にも、「菱田春草没後110年特別展 関連事業」として様々な行事が紹介されています。ぜひご覧ください!

広報いいだweb book版
https://www.city.iida.lg.jp/book/list/book515.html

 

(菱田春草記念室担当)

月遅れの七夕☆彡

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七夕は7月7日の行事ですが、南信州ではひと月遅らせて行うことが多いようです。
それを「月遅れ」と言います。
月遅れは、旧暦(月の満ち欠けをもとにしたカレンダー)の季節感にできるだけ近づけるための一つの工夫です。

今日は美博のあちこちで七夕飾りが見られました。


先週は七夕飾りを作るワークショップも行われ、中にはこんな短冊も。


早く収束することを七夕様に願うばかりです。

(民俗担当)

自然展示室入り口パネルを8月版に更新しました!

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月替りで更新している展示室入り口パネル。8月のテーマは夏の畦を彩る花々」です。

かつて信州では、夏の土手にたくさんの野草が咲き、ゴマシジミやスジグロチャバネセセリ、コキマダラセセリなどのチョウたちが見られました。

土手を管理するお百姓さんたちは、生えてほしい好みの植物を刈り残すようにしていましたので、8月の土手は、オミナエシやワレモコウ、キキョウなど、お墓などに飾る「盆花」がたくさん咲きました。

伊那谷では、いまでもそのような土手に行きあうことがあります。
土手に咲く花々の中に、農村の「人と自然の
向き合い方」が透けて見えて、田舎っていいなぁって気持ちになります。


今回のパネルは、美博のスタッフで、自ら1町歩の田んぼを作る百姓でもある米山富和が作成しました。

四方圭一郎(生物担当)

丘の上の「津島様」

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飯田の市街地、丘の上で「津島様」の行事が行われていました。
各町ごとに津島神社のお札を祀った祭壇を作り、神事などを行っています。


この行事は、「祇園祭」として飯田藩士の日記にも出ており、城下町の面影を伝えています。
慌ただしい日々のなかで季節を思い出し、少しほっとしますね。

(民俗担当)

特別陳列の準備中ー仏さまを運ぶー

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17日から開催する特別陳列の準備を進めています。
今週は、資料をお借りする「集荷」という作業を行いました。
ここでは仏像を集荷する様子の一端をお伝えします。

まずは資料の状態を確認します。

次に仏像を梱包し…

そして箱に納めます。

作業の緊張感が伝わってくるでしょうか?

自然展示室入り口パネル「季節の自然ひとつまみ」7月版に更新しました!

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月替りで更新している、自然展示室入り口のパネル、今月のテーマは「中央アルプスの高山植物」です。

中央アルプスには変種、品種を含めて240種ほどの高山植物が自生していますが、その中にはコマウスユキソウ(ヒメウスユキソウ)とコケコゴメグサの2種類の中央アルプス固有種が含まれています。
パネルの中のコケコゴメグサは拡大した写真を使いましたので、あまり「コケ」的な小ささを感じませんが、実物はすごーく小さくて「知らないと見えない花」です。

コマウスユキソウは7月、コケコゴメグサは8月が見頃です。

 

その他にも、コバイケイソウ(古い文献には南アルプスに自生するとされているものもある)、クモマスミレ、ミヤマリンドウなどは南アルプスには分布せず、伊那谷では中央アルプスだけで見られます。

パネルは7月31日(土)まで掲示しています。

四方圭一郎(生物担当)

自然常設展示室入り口パネル、新しくしました。6月はカタツムリ!

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自然展示室入り口に、月替りで掲示する「季節の自然ひとつまみ」のパネルを更新しました。
6月は梅雨、梅雨といえばカタツムリ! ということで、2013年におこなった企画展「なんでもかんでもカタツムリ展」から、いくつかのトピックを拾い上げて再掲載しました。

いよいよ6月。
春のスタートが早かったわりに、その後の気温の上昇が今一つで、おろおろ季節が進んでいます。
明日は南アルプスの高山の季節進行状況を探りに行ってきます。
今年の暖冬、少雪、春の豪雨などの影響をどれくらい受けているのか気になっています。

四方圭一郎(生物担当)

アサギマダラがやってきました!

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今日の昼休み(2021.5.13)は、久しぶりの初夏の日差しに誘われて博物館の周囲をカメラ片手にブラブラ。

ふと顔をあげたら大きなチョウが舞っていました。アサギマダラです!
彼女(メスです)は満開のニセアカシアの花にふわりと舞い降り、吸蜜をはじめました。

アサギアダラは当地では越冬できず、毎年初夏の頃、南で冬を越したチョウが飛来します。
職場で見かけることはまれで、ニセアカシアで吸蜜する姿も私は初めて見ました。

気候がおかしく、生き物たちの姿もまばらでなんだか鬱々としている今春、久しぶりに嬉しい初夏の使者との出会いでした。

四方圭一郎(生物担当)

自然展示室入り口パネルを5月版に更新

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自然展示室入り口の月替りパネル「季節の自然ひとつまみを更新しました!

5月のテーマは、です。5月の写真フォルダーの中から、身近にいるちょっと変わった?虫たち11種類を拾い出しました。

新緑まぶしい季節、小さな虫たちにもぜひ注目してみて下さい!

四方圭一郎(自然担当)

4月24日から 詩人の”終の棲家”で展覧会

インフォメーション ブログ イベントレポート

地味に展示替えをしました。

ここは美術博物館の敷地内にある日夏耿之介記念館。

詩人・英文学者日夏耿之介の旧宅を復元した施設です。

日夏耿之介記念館

日夏先生が没後50年を迎えるにあたり、記念館でちょっとした催しを、というわけです。

「”終の棲家”の日夏耿之介」展と名付けました。

散策がてら気軽にお立ち寄りください。

日夏耿之介記念館内部

去年は緊急事態宣言下でさびしいゴールデンウィークになりましたが、今年はどうなることやら…