【人文・自然】遠山郷で勉強会

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当館には、付属施設が5館あります。

そのうちのひとつ、遠山郷土館で職員向けの勉強会するため、美術博物館から1時間以上クルマを走らせて遠山郷へ行ってきました。

臨時休館を利用して、新人さんたちに展示解説や遠山の自然について学んでもらうためです。

再開を目指して鋭意準備を進めています。

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今日はせっかく新緑の遠山郷に行ったはずなのに、外の景色を撮影するのを忘れてしまいました。

これではどこで勉強会をやったのか伝わらないですねえ。

ごめんなさい。

(織田顕行 人文部門)

 

 

【自然】渓谷沿いの石灰岩壁

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トピック展示「アルプス石灰岩地の希少植物」の準備で、石灰岩地の調査に行ってきました。南アルプスの雪解け水が流れる冷たい渓流を、徒渉しながら遡ること約2時間。渓谷の両岸にそそり立つ石灰岩壁にたどり着きました。

先日も紹介したシナノコザクラの花がちょうどいい時期で、灰色の石灰岩の隙間に張り付くようにたくさんの個体が花を咲かせていました。ここはシナノコザクラの生育に適しているのか、大きな花をつける株が多いように感じました。

他にもケナシクモマナズナやクモノスシダなど、石灰岩地でみられる植物に出会うことができました。

久しぶりの沢歩きでひどく疲れましたが、天気にも恵まれ満足のいく調査行となりました。成果は来月からの自然トピック展示で紹介します!

自然展示室トピック展示「南アルプス石灰岩地の希少植物」
会期:2020616日(火)~126日(日)

四方圭一郎(生物担当)

【プラネタリウム】太陽系を楽しもう

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全館休館に先立って投影休止となったプラネタリウム(泣)。6月再開を目指して準備をすすめています。
プラネタリウムでは、投影開始を待つ時間に、プラネタリウムを見たあとで、ふらっと2階へあがってきたついでに、ちょっと楽しんだり、へぇ~っと感じてもらえるように、簡単な展示をしています。
今年度のテーマは「太陽系」。惑星や探査機のペーパークラフト、惑星の大きさ比べや今日の位置など、いろんな視点で楽しんでもらえたらいいなと思います。
※ちなみに、今は夕方に金星、明け方に木星、土星、火星が見えますよ。

吉住千亜紀(プラネタリウム担当)

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【人文】学芸日誌2

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展覧会の中身を想像してみる

 臨時休館が続く混乱のなか、今度はちゃんと陽の目をみる日が来るのだろうか。

そんな一抹の不安を抱えつつ次の展覧会の準備をしています。

さて、飯田というところは伝統的に研究者を数多く輩出しているようですが、今度の展示ではそのうちのひとり日夏耿之介(ひなつこうのすけ)を取り上げます。

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くわしくは説明しませんが、ことし没後50年で静かなブームになっている三島由紀夫や、澁澤龍彦らに大きな影響を与えた人物でもあります。

担当者の机の脇に積み上げられた書物から、どんな展覧会になるのか想像できますか?

織田顕行(人文担当)

【自然】南アルプスの岩場に咲く

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シナノコザクラ 

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南アルプスの山懐には、石灰岩の岩場が点在しています。幕岩、白岩、燕岩、光岩など、目立つ岩壁には、固有の名前がついていたりします。石灰岩というのは、恐竜時代に熱帯の海でできたサンゴ礁がプレートにのって運ばれ、日本列島に取り込まれたものです。南アルプスの多くの部分はこのような堆積岩によってできています。

石灰岩はカルシウム分が過剰で、乾燥しやすく崖を作りやすいなどの特徴があります。これは植物たちの生育にとってたいへん厳しい環境ですが、植物の中には、石灰岩地で特殊化した希少植物もたくさん見られます。

今回紹介するシナノコザクラもその一つで、湿った石灰岩の岩壁に張り付くようにして花を咲かせます。美しいピンクの花は遠目にもよく目立ち、南アルプスを代表する花の一つといっても過言ではありません。花びらは、ほっそりしたシャープなものや、丸みを帯びふっくらとしたものなど変化があり、見ていて飽きません。花の時期は5月中下旬です。

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南アルプスの石灰岩地には他にも特殊な植物がいろいろ自生しています。自然展示室トピック展コーナーの次の展示では、そんな植物たちを紹介する予定です。

自然展示室トピック展示「南アルプス石灰岩地の希少植物」
会期:2020年6月16日(火)~12月6日(日)

四方圭一郎(生物担当)

学芸日誌

インフォメーション ブログ

この度の新型コロナウイルスの蔓延で、当館も休館を余儀なくされております。休館の間も職員は、次の展示準備や資料整理作業、展示に向けた調査研究などを続けています。

このページを使って、学芸スタッフがイチオシの収蔵品や調査研究の様子を紹介していきます。美術、人文、自然が同じ館に同居する飯田市美術博物館から、伊那谷の自然と文化の情報を発信していきたいと思います。

風越山展が始まります

ブログ イベントレポート

9月29日(土)から、開山1300年記念特別陳列「風越山-白山信仰の聖地-」展が始まります。 トップページでも開催予告を出していますが、そちらではSNSで情報共有ができない(中の人がその方法を知らない?)ので、このページからも情報発信します。

白山寺寺領絵図(個人像)
白山寺寺領絵図(個人像)

展覧会チラシ

ドームイベント「体感!南アルプス山頂映像360°」終了!

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今週末に開催しましたドームイベントが、無事終了しました!
南アルプスの6つの峰々を360°動画で紹介しました。
おかげさまで二日間で300人を越える方々に見ていただけました。

南アルプスの峰々の魅力が、少しでも伝われば嬉しいです。

企画展「世界最南端のライチョウがすむ南アルプス」は、12月24日まで開催です。
まだのかた、ぜひ足をお運び下さい。お待ちしております!

国立公園・野生生物フォトコレクション展始まりました!

ブログ イベントレポート

国立公園・野生生物フォトコレクション -アクティブ・レンジャー写真展-

展示期間:平成29年11月9日(木)~26日(日)
観覧無料!
詳しくはここをクリック

 

 

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飯田市美術博物館のロビーで、国立公園に配属されたアクティブ・レンジャーの写真展が始まりました。

現在開催中の企画展「世界最南端のライチョウがすむ南アルプス」のイベントの一環ですが、南アルプスだけでなく関東地方環境事務所管轄の公園全部が対象です。

近くへお越しの際は、ぜひお立ち寄りください!

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企画展「世界最南端のライチョウがすむ南アルプス」の風景写真追加!

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企画展示室に入ると、正面にライチョウのジオラマがあります。
その背景には、南アルプスの山々で撮影した風景や生き物たちの写真がプロジェクターで映し出されています。

この写真は、最初80枚でスタートしました。
その後、南アルプスに登るたびに撮影してきた最新の写真を加えて、いまでは135枚の写真を投影しています。
1枚の投影時間は15秒、135枚全部見るにはなんと34分かかります(笑)


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9月26-27日に撮影してきた、紅葉の写真もすでにUPしてあります。
展示室の椅子に腰かけて、ぜひ135枚すべての写真をご覧ください!