寺所(てらどこ)遺跡
● 所在地 飯田市松尾
● 調 査 昭和43年下伊那教育会考古学委員会が学術発掘調査実施
昭和46年養魚池建設に先だち飯田市教育委員会により実施
平成5年寺所公民館建設に先だち飯田市教育委員会により実施
平成8年新井コミュニティー消防センター建設に先だち飯田市教育委員会により実施
● 内 容 故大沢和夫氏が土器を表面採集したのが遺跡発見のきっかけとなる。昭和43年調査で
は2本のV字溝、昭和46年調査では竪穴住居址1軒・溝址1本など、平成5年調査の詳
細は不明であるが、寺所式土器の良好な資料が得られた。なお、平成8年調査地点は
これらの調査箇所から北側へ500m離れており、弥生時代中期北原式段階の竪穴住居
址や古墳時代中期の墓域が調査された。阿島式土器に先行する寺所式土器が型式設
定されているが、その実体は今ひとつ不明で、今後の研究の進展が望まれる。
● 遺物の所在 下伊那教育会教育参考館・飯田市考古資料館・飯田市上郷考古博物館
● 文 献 神村透1967「飯田市寺所遺跡とその他の遺跡」『長野県考古学会誌』第4号
佐藤甦信1982「寺所遺跡と寺所式土器」『中部高地の考古学』U
飯田市教育委員会1999『寺所遺跡』
昭和43年調査 |
平成5年調査区 |
平成8年調査区 |