おかん塚古墳
● 所在地 飯田市松尾上溝
● 調 査 昭和41年地主による宅地造成工事により前方部と横穴式石室を破壊、この時に飯田市教
育委員会等による発掘調査、昭和57年筑波大学による後円部石室の測量調査実施。
● 内 容 全長約50m以上の前方後円墳で、前方部は市道および宅地造成により破壊されて、後円
部とそこにある横穴式石室が現存する。前方部石室は無袖式の横穴式石室で、後円部石
室は両袖式の横穴式石室で、全長9.2m・幅3.2m・高さ3.4mを測る。現存するのは後方部
の石室ではないかとの説もある。
● 時 期 6世紀前半〜後半
● 遺物の所在 上溝公会堂
● 文 献 大沢和夫1966「おかん塚石室発掘の記」『伊那』第14巻第6号
松尾昌彦他1982「飯田市周辺における前方後円墳の実測調査」『信濃』第34巻第11号
白石太一郎1988「伊那谷の横穴式石室(一)・(二)」『信濃』第40巻第7・8号
田中裕「長野県伊那谷にみる後期古墳研究の現状と課題」『第8回 東海考古学フォーラ
ム三河大会 東海の後期古墳を考える』
全景 |
石室入口部 |
石室内部 |