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■コッツウォルズ丘陵■


■ロンドンからコッツウォルズ丘陵へ

■Biburyの家並み

■Bourton-on-the-Waterの水辺

■Dover Hillからの展望

■ロンドンからコッツウォルズ丘陵へ

 地下鉄でHendon Centralへ行き、レンタカー会社に迎えてきてもらう。日系の小さな会社と思っていたが、販売を中心とするけっこう大きな会社だった。言葉の障壁がないので、書類手続きも楽だったし、コッツウォルズへの道順も教えてもらった。
 A5→A406→A40→M40というルートでオックスフォードへ向かう。ほとんどの車が町中でもかなりのスピードで飛ばす。さらにRound Aboutでは目的の道をさがすのが難しく、たいへん緊張する。実際にロンドンへ帰るとき、サービスエリアからM40へ入るところで、逆方向へ行ってしまった。このミスで30分のロス。
 オックスフォードの手前で自動車道M20をおりて、サービスエリアへよる。ここで昼食を調達して、コッツウォルズへ向かう。Ordnance SurveyのTouring Map8を見ながら、まずはBurfordからB級国道へ入って、coln川のほとりのBiburyへ向かう。道沿いの農村風景がたいへんきれいだ。ていねいに積まれた石積みのヘッジがなんともいえない。平たい石が水平に積まれ、上端には石が縦にされて、少しずつ隙間を保って並べてられている。この石の積み方は、コッツウォルズではどこでも見ることができたが、何か意味があるのだろうか。使っている石は、この地方で取れるジュラ紀の石灰岩のようだ。 

▲コッツウォルズの農家
▲ヘッジの石の組み方
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■Biburyの家並み

 BiburyはArlington Rowと呼ばれる古い家並みがあることで、有名な小さな町だ。冬枯れの林とジュラ紀の石灰岩でできた家並みは、まるで灰色のベールで町全体が覆われているようだった。川幅はそれほど広くないが、Coln川にはたっぷりとした水が流れていて、大きなマスが泳いでいた。バンやサギなどの水鳥もたくさんいた。川沿いの湿地には、ナショナルトラストが管理する野鳥の聖域などもあった。

▲ Coln川にかかる石橋
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■Bourton-on-the-Waterの水辺

 ここからBourton-on-the-Waterへ向かう。途中で地図に載っていた風車?(Windpump)をさがすが、見つからなかった。Bourton-on-the-Waterは人がよく集まる観光地のようだ。駐車場がかなり広い。石垣の間の小径をしばらく歩くと、川沿いの明るいオープンスペースが現れ、周囲にはきれいなお店や民家が並んでいた。川には石橋がいくつもかかり、水辺にはたくさんの水鳥が遊んでいた。

▲水鳥が遊ぶ水辺
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■Dover Hillからの展望

 地図には遊歩道や展望地、さまざまなランドマークなどが表示されていて、行きたいところばかりだが、コッツウォルズの最後にDover Hillというところで展望を楽しむことにする。ここはSevern川流域に北へ張り出した尾根にある展望台だ。ここもナショナルトラストが管理している。このあたりは南東にゆるく傾斜するジュラ系がケスタ地形を作っているので、Severn川のある北西側のほうがやや傾斜が大きい。とはいっても、ヒツジがゆっくりと草を食む、雄大でなだらかな斜面だ。標高も230mほどしかない。遠望はきかなかったが、水田耕作のためにひな壇となっている日本と違って、ゆるやかに波打つ斜面が印象に残った。地図を見ると、目の前にある遊歩道は、いったん北東へ行き、東へくだってChipping Campdenへのびていた。次にくるときは、イギリス中に張り巡らされている遊歩道を歩いてみたいと思った。帰りはオックスフォードの町中を車で通って、ロンドンへ帰った。レンタカー会社へ戻ったのは6時を少しまわっていた。

▲ナショナルトラスト管理地
▲Dover Hillからの展望
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